ダクトにも行いたい!断熱工事をする意義とは
ダクトは、単に管を通すだけではなく排気ダクトや換気ダクトに断熱工事などを行うことがほとんどです。
さらに排気ダクトに関しては消防法でも義務付けられている工事のため、必ず行わなければいけません。
そこでダクトの断熱工事について解説していきます。
なぜダクトに断熱工事を行うのか?
断熱工事は主に飲食店の厨房やビルなどの高層建築物、マンションなどの集合住宅の排気ダクトに施すことが多くあります。
内容としては、ロックウールやグラスウールといった断熱材をダクトに巻いていくものがほとんどです。
また、施工箇所によっては、そのほかにも、ケイ酸カルシウム・パーライト・セラミック等の断熱材があります。
この断熱工事は単に熱をダクトから逃さないというだけでなく、ダクトの熱によって起こりうる火災を未然に防いでます。
また、火災が発生してダクトに延焼するような状況でも断熱工事をしておくことで火が移るのを防いでくれます。
言い換えれば断熱工事が行われていないと、店舗や住宅などがダクトを介してどんどん燃え広がるといったリスクもあるのです。
このような延焼を予防する効果から、消防法で排気ダクトが義務付けられています。
防災以外にもあるダクトの断熱工事のメリット
断熱工事をダクトに施す理由として、やけどの防止や騒音、そしてコスト削減などが挙げられます。
厨房にダクトが露出していると高温で熱せられたダクトを触れた瞬間にやけどを起こしてしまいます。
こういった労働災害の予防にも役立つのです。
また、ダクトの中を通る気体の種類によっては、騒音を出すものも存在するため、断熱工事で断熱材を巻くことによってこの音も改善されます。
こういった点以外にも、ダクトの中を通る気体の熱が奪われないので、工場などの操業効率も上がります。
それによって省エネにつながり、コスト削減にも貢献してくれるのです。
このように義務だけでなくメリットも多いので、一度利用するようにしてみましょう。